① 生馬の神馬

伊勢神宮

② 社紋をつけたブロンズ神馬像

金刀比羅宮

神馬舎に納められた神馬像

多度大社

立板馬

貴船神社

絵馬

大和国鹿島香取本宮

神馬

神馬とは、

「日本の神社に奉納された馬」または

<祭事の際に使用される馬>のことです。

奈良時代から、祈願のために馬を奉納する習わしがあり、奉納者は一般の民間人から皇族まで様々でした。

また、現在奉納される馬は、道産子やサラブレッドなど様々な種類があります。

「日本の神社に奉納された馬」には、

『神が乗られる馬』と

「祈願や雨乞いなどのための馬」があります。

古来より、馬は神の乗り物とされ、神は馬に乗って降臨されるものとされてきました。

そして多くの神社が、それらに備えて、境内の神馬舎などに生きている馬や馬像を収容しています。

神が乗られる『神馬』には、

①生きている神馬

②腹部に社紋をつけたブロンズ神馬像

③神馬舎や楼門などに納められ、化粧し装飾された神馬像(飾り馬)

の三つのタイプがあります。

一方、「祈願や雨乞いなどのために神に奉納される馬」は、当初は生きている馬でした。

しかしながら、小規模の神社ではその世話などが重荷となること、献納する側にも大きな負担となることなどから、

木馬・土馬・板立馬・石像・銅像・絵馬などに置き換わっていったのです。

あなたは、上記の種類の中で奉納した馬はありますか?

僕と同じく、絵馬だけでしょうか?

そんな僕は、将来、生馬を奉納出来ればと本気で思っております!

日本人にとって、神社は身近で特別な存在であり、神社と馬には深い繋がりがあります。

生きている(生馬の)神馬(以後「神馬」と表す。)はお参りをする際に、馬を尊く感じることが出来る大きな存在です。

そこで、生馬の神馬が奉られている神社をご紹介します。

「神馬」が各神社にいつ頃から存在したかは、明確でないところもありますが、

1960年以降の約50年の間に、「神馬」が復活あるいは飼い始められた神社は、

昭和40年代に復活した上賀茂神社・日光東照宮を含め、7ヶ所もあり、現在「神馬」がいる神社のかなりの割合を占めています。

これらのうち、2ヶ所の神社(丹生川上神社・神田明神)が数年前に「神馬」を復活させています。

しかし一方では、ここ10年近くで、少なくとも4ヶ所の神社(駒宮神社・鹽竈神社・石清水八幡宮・宇佐神宮)の「神馬」が途絶えてしまっているのです。

ここまで読んで下さったあなたには、こんな希少な「神馬」たちに、是非一度、会いに行って欲しいと心から思います!